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トップ >コラム一覧 >コラム1-2. 水やりについて

正しい水やりについて 〜なぜ水をやりすぎてはダメなの?〜

水やりについてpart1

毎日ちゃんと水やりしているのに、植物が枯れてしまった!ということはありませんか?

私は植物に毎日水をあげていたら、どんどん元気がなくなっていって、そのまま枯れさせてしまった

経験があります。

そこでよく調べたところ、なんと水やりは、たくさんあげすぎても駄目だということが分かりました。

このコラムでは、水やりについて
付箋
の4つに分けて、それぞれ説明していきたいと思います!
今回は、
2.植物によって、必要な水分量は違う
の記事になります。


今回のお話:植物によって、必要な水分量は違う!の目次


付箋


植物にとって、必要な水分量は違うというのは、どういうことでしょうか?
たとえば、人は60〜70%が水分でできていると言われていますね、いっぽう犬は60%、エビは79%、クラゲは98%が水分です。
これは、植物にも同じことが言えます。
その植物の種類によって、たくさん水を必要としたり、そうでもなかったりするのです。
まずは、植物の種類でどう必要な水分量が変わるのかを、見ていきましょう。


1.植物の種類によって変わる話

理由その1 植物は根で呼吸している!


植物によって、必要な水分量は変わります。
しかし、種類によって異なる必要な水分量を、丸暗記するのは大変です。
最初は、その植物がどこから来たのか、どの季節を好むのかを考えながら水やりしてみましょう。

理由その1 植物は根で呼吸している!

例えば、アジサイを考えてみましょう。
ジメジメした日本に自生し、雨がたくさん降る梅雨に咲くアジサイは、湿気を好む植物です。
逆にいえば乾燥に弱く、夏は特に乾燥に気をつける必要があることが分かります。


理由その1 植物は根で呼吸している!

それでは、砂漠に生えているサボテンはどうでしょうか。
雨がほとんど降らない砂漠で生きていけるわけですから、必要な水分量は少ないはずです。
また、砂漠は昼間は熱く、夜はとても寒くなります。
つまりサボテンは、暑さや寒さに強いことになります。
しかし一方で、砂漠にジメジメした蒸し暑さはありません。
気をつけるべきは、夏の暑さではなく、夏に水をやりすぎて、蒸し暑くなる高温多湿だということが分かります。

2.季節によって変わる話

2.季節によって変わる話

多くの植物は、温かい春〜秋によく成長し、これを「生長期」と呼びます。
ヒトが成長期によく食べるのと、少し似ていますね。
生長期になると、花を咲かせたり、実をつけたりしますが、これには大量のエネルギーを必要とします。
そのため、たくさんの水分を必要とするのです。
なので、植物が花をつけたり、実をつけたりする時期は、特に乾燥に注意する必要があることが分かります。

2.季節によって変わる話

逆に、冬は特別な注意が必要です。
寒くなると、多くの植物の水の吸収量が減ります。
これは、耐寒性を上げるための防衛本能だと言われています。
植物の中に水がたくさん含まれていると、そのぶん寒さで凍る可能性が高くなります。
植物は、吸収する水分量を減らすことで、身が凍ることを防いでいるのです。

2.季節によって変わる話

鮮度たっぷりのイカと、干からびたスルメ、どちらが凍りやすく、また解凍しやすいかを考えると、よく分かるでしょう。
そのため冬の水やりは、春〜秋とくらべて控えめにする必要があります。

3.土質によって変わる話

2.季節によって変わる話

土質は、うまく使えば私たちのガーデニングを助けてくれます!
鉢の中に、たくさんの小石を入れて水やりしたものと、普通の土を入れて水やりしたもの、どちらがより乾きやすいでしょうか?

2.季節によって変わる話

これは小石のほうが、より早く乾きます。
小石は水を受け止めず、そのまま下に流れてしまいます。
では、小石と土を混ぜたものと、普通の土を混ぜたものでは?
これも、小石をまぜたもののほうが、より早く乾きます。
小石が入っているぶん、土の量が減って、その分水を受け止める量も減るからです。
こうした土の性質の違いを利用して、植物の種類や環境にあった土をブレンドすることで、より快適な環境を作ることができるのです!

2.季節によって変わる話

たとえば...
・ベランダで育てたいけど、日当たりも悪いし、ジメジメしてる...
▶乾燥しやすい砂利や砂を混ぜることで、水を抜けやすくしよう!
といったように、植物の環境や好みに応じて、与える水分量を土で調節することができるのです。

2.季節によって変わる話 2.季節によって変わる話

しかし、具体的にブレンドするのは難しく、pH値(酸性・中性・アルカリ性。植物の種類によって、好むpH値が異なる)なども考える必要があります。
なので、とりあえず間違いのないブレンドとして、

・湿った場所に置くなら、鉢底に軽石などの鉢底石を敷く

・乾燥しやすい場所に置くなら、ココピートや腐葉土などを土の上にかぶせる

と覚えておくとよいでしょう。

まとめ



必要とする水分量は...

  • 植物の種類によって違う!
    その植物の出身地を考えてみると分かりやすいかも。
  • 季節によって違う!
    花や実をつける植物は特に注意!
  • 基本は春〜秋はたっぷり、
    冬は控えめ
    に水やりしよう。
  • 土質によって、植物の水分量を調節できる!
    うまくブレンドしよう。

いかがでしたか?
今回は、植物が必要とする水分量についてお話しました。

次回は
3.水やりのタイミング
についてお話します!ではまた来週にお会いしましょう!


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トップ >コラム一覧 >コラム1-1. 水やりについて

正しい水やりについて 〜なぜ水をやりすぎてはダメなの?〜

水やりについてpart1

毎日ちゃんと水やりしているのに、植物が枯れてしまった!ということはありませんか?

私は植物に毎日水をあげていたら、どんどん元気がなくなっていって、そのまま枯れさせてしまった

経験があります。

そこでよく調べたところ、なんと水やりは、たくさんあげすぎても駄目だということが分かりました。

このコラムでは、水やりについて
付箋
の4つに分けて、それぞれ説明していきたいと思います!
今回は、
1.なぜ水をやりすぎては駄目なのか?
の記事になります。

理由その1 植物は根で呼吸している!

理由その1 植物は根で呼吸している! 理由その1 植物は根で呼吸している!

「水をやりすぎている!」と言われても、では具体的に、どれくらいあげたらやりすぎなのか、どこからが適量なのか、分かりませんよね。

ここで大事なのは、「土は、常に湿っていたら駄目」ということです。植物は、空気中の酸素を吸収するために、乾いた状態の土も必要とします。

土が乾燥していると、根に空気が触れ、酸素を吸収できます。しかし、土が水で湿っていると空気は吸収できず、それが長時間続くと、根がちっ息してしまいます。

つまり土は、湿っている状態と、乾燥している状態に、繰り返し変化させる必要があるのです。

理由その2 水はバイキンが繁殖しやすい!

理由その2 水はバイキンが繁殖しやすい!

ペットボトルの水をそのままにしておくと、水が腐って、カビなどが増殖してしまいますよね。これは、土でも同じことが言えます。

土の中に常に同じ水が留まっていると、様々な雑菌や病原菌、ウイルスが増殖してしまうのです。

水が常にいっぱいだと、ただでさえ酸素不足で弱った根に、ウイルスの攻撃まで受けてしまいます。結果、根は耐えられずに腐ってしまうのです。


これで、「水のやりすぎは駄目だ」と言われる理由が分かりました。

私も「もっと早くに知っていれば...」と思いましたが、知れば知るほど植物を健康に育てられる秘訣が、水やりです!

せっかくですから水やりについての知識を深め、より健康に、お気に入りの植物を育てましょう!

ギモンにお答え

どれだけ乾かせばいいの?

みずやり みずやり

ここまで読んでくださった方は、きっと「水のやりすぎは駄目だけど、具体的にどうすればいいの?」「土を乾かす必要があるのは分かったけど、乾かしすぎたら枯れちゃうよ」と思われたかと思います。

まずはこの疑問を、簡単にですが解消しましょう。目安として、一般的には「土の表面が乾燥したら」水やりすれば大丈夫です。

しかし、例外もあります。外国の草花の多くは乾燥ぎみを好む傾向があり、また多肉植物は更に乾燥を好むので、より土を乾燥させてから、水やりする必要があります。

また、土質や季節によっても水を必要とする程度は変わります。これらの要素を考慮しながら、水やりを行う必要があるのです。

こうした、より具体的な水やり方法は、
次回2.植物によって、必要な水分量は違う
から詳しくお話ししたいと思います!

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