キーツは生産量が少なく市場にはほとんど出ませんので「幻のマンゴー」とも呼ばれたりします。
アーウィンよりも約1ヶ月程収穫時期が遅いですが、果実が大きく、平均700g程あります。

外皮は熟しても緑色のままです。
果肉は黄色からオレンジ色をしており、普通のマンゴーよりも繊維質が少なくなめらかな舌触りで、口の中で優しく崩れます。
十分に追熟したものは糖度が20前後になります。

学名：Mangifera indica　kiitsu
タイプ：ウルシ科マンゴー属
別名：菴羅（あんら）、菴摩羅（あんまら）
樹高：1.5～2m（鉢植えの場合）

【栽培環境・日当たり・置き場】
基本的に鉢植えで管理します。
4月下旬～11月頃は、屋外の日光がよく当たり、風通しが良い場所で育てます。
梅雨時期は炭素病が発生しやすいので、雨が当たらないように注意します。
11月～4月中旬くらいまでは日当たりの良い室内で、5℃以上15℃未満の場所で乾燥気味に管理します。
花芽をつけるには15℃以下の低温に当てる必要があります。
耐寒温度は4℃程度です。

【水やり】
土の表面が乾いてから水を与えます。
夏は乾きやすいのでこまめに土の表面をチェックしてください。
冬は乾燥気味に管理することで花芽の分化が促進されます。

【肥料】
春から秋にかけての成長期に、チッ素、リン酸､カリの三要素が等量か、リン酸がやや多めの化成肥料を規定量､置き肥として施してください。
肥料が切れると葉色が悪くなり、花が咲かなくなります。

【病気と害虫】
病気：特にありません。
害虫：カイガラムシ、ハダニ 枝や葉が混み合うとカイガラムシが発生することがあります。
乾燥が続くとハダニが発生することがありますが、葉水をこまめに与えると発生を防ぐことができます。

【用土（鉢植え）】
市販の果樹用培養土などを使用してください。

【植えつけ、 植え替え】
根詰まりを起こすと生育が衰えます。
1～2年に1回は、植え替えを行うようにしてください。

【剪定】
夏に果実を収穫したあと、剪定を行います。
上方向に伸びる枝は根元から切り、また果実のついた枝は軽く切り戻します。
新しく伸び始めた枝はできるだけ残して全体の樹形が傘状になるように仕立てます。

【人工授粉】
花が咲いているときはハチなどが来るような場所に置き、さらに筆先やはけなどで軽く花穂をなでて人工授粉を行ってください。

【ふやし方】
4月から9月にさし木でふやすことができます。
枝を5～7cmほどの長さに切って、バーミキュライトや赤玉土小粒などの清潔な用土にさします。

【お読みください】
掲載苗画像はお届けする苗のイメージです。樹形・背丈・株張りなどは出荷タイミングや毎年の気象などで、小さくなったり大きくなったりすることがあります。弊社基準に達した苗のみ出荷しております。植物アレルギーのある方は、栽培にも利用にも注意が必要です。植物には個体差があります。落葉時期の11月～2月頃は葉が無い状態ですが、3月以降に芽吹いてきますので、ご安心ください。生育や収穫量、収穫までの期間などは毎年の気候や栽培環境により変化します。ご了承ください。


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