・タイム オレンジ 柑橘系の香り
学名:Thymus vulgaris fragrantissimus. シソ科イブキジャコウソウ属
別名:オレンジタイム 英名:OrangeBalsamThyme 耐寒性常緑低木
全草からオレンジのようなフルーティーな香りが特徴のタイムで、ハーブティーにすると香りも含め美味しくいただけます。原産地は地中海沿岸。ヨーロッパ南部の地中海西部沿岸地域の乾燥地に主に分布しており、海岸部の標高600m付近から内陸寄りの標高1600m付近までの山腹のゆるい傾斜地に自生していす。細い小さな葉が密集し株が大きくなると茎が木質化する耐寒性常緑低木。淡いピンクの小さい花が特徴的です。草丈約30cm。初夏には小さな薄ピンク色の花を咲かせます。耐寒性があり、日当たり水はけのよい場所でよく育ちます。密集した株は蒸れないように注意して下さい。ハーブガーデンの縁取りやサラダ、ハーブティー、野菜料理など広範囲に利用できます。
育て方
日当たりの良い場所を好みます。水はけと通気のよい場所に植え、肥料は控えめにしてください。
植えつけ、 植え替え
植えつけ:鉢植え、庭植えのほか石組みの上や、傾斜地などでのグラウンドカバープランツとしても利用できます。
植え替え:鉢植えの場合は、根詰まりや用土の劣化で生育が悪くなるので、春か秋に植え直します。根鉢をよくほぐして古い土を落とし、新しい用土で植えつけます。各節から根が出て、成長も早いので、かなり根が切れても大丈夫です。茎を用土に埋めるとそこからも発根します。
水やり
多湿にならないよう、鉢植えでは、用土が乾いたらたっぷりと水を与えます。
庭植えでは、一度根づいてしまえばほとんど必要ありません。
肥料
鉢植えでは、生育促進のため、春と秋の成長期に施します。それぞれの季節に1〜2回置き肥をするか、月5〜6回液体肥料を施すと、花つきもよくなり、ハーブとして若い新鮮な茎葉も多く収穫できます。
庭植えでは、ほとんど必要ありません。多肥は根腐れの原因になります。
病気と害虫
病気:高温多湿の蒸れに注意すれば、ほとんど見られません。
害虫:ほとんど見られません。
用土(鉢植え)
水はけのよい用土が適しますが、水分管理ができれば用土はあまり選びません。一般の草花向け培養土も利用できます。
ふやし方
さし木、株分け:主にさし木と株分けでふやします。真夏と真冬以外、いつでも可能です。
主な作業
花がら取り、刈り込み:高温多湿の蒸れに弱いので、花がらは早めに刈り取ります。枝葉が混み合わないよう、生育の様子を見て枝を1/2〜1/3くらいまで刈り込んでおくと、夏越しが容易です。