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庭に植物を植えるとき、なんとなく好きな木や花を選んで植えてしまうと、統一感のないちぐはぐな印象になってしまうことがあります。
この記事では、庭の植物コーディネートで押さえておきたい基本の考え方と、一年を通して庭を楽しめる春夏秋冬のおすすめ庭木をあわせてご紹介します。

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庭の植物コーディネートの基本の考え方

植物のコーディネートというと難しく感じるかもしれませんが、押さえておきたいポイントは大きく3つだけです。
この3つを意識するだけで、庭全体の印象がぐっとまとまりやすくなります。

高さのバランスを意識する

庭木を選ぶときは、背の高い木ばかり、低い木ばかりにならないよう、高木・中木・低木をバランスよく組み合わせることが大切です。
高さに変化をつけることで、平面的だった庭に奥行きが生まれます。

色や葉の質感を組み合わせる

葉の色(明るい緑・濃い緑・銅葉など)や質感(細かい葉・大きな葉・光沢のある葉など)を組み合わせることで、花が少ない時期でも見応えのある庭になります。

生育環境に合わせて配置する

どんなに好みの庭木でも、日当たりや土質が合わない場所に植えると育ちにくくなってしまいます。
植える場所の日当たり・風通し・水はけを確認したうえで、それに適した庭木を選ぶことが、コーディネート以前の大前提になります。

高木・中木・低木でつくる庭の骨格

庭の植栽は、建物でいう骨組みにあたる部分から考えると全体のバランスが取りやすくなります。
まずは高さの異なる植物の役割を知っておきましょう。

高木の役割と選び方

シンボルツリーとなるような高木は、庭全体の視線を集める役割を持ちます。
1本だけ植えるシンボルツリーの場合は、株立ちタイプの木を選ぶと、単独で植えても寂しくならず自然な雰囲気に仕上がります。
将来の樹高や枝張りも考慮し、家の外壁や隣地との距離を十分に確保して植え付けましょう。

中木・低木で立体感を出す

高木の足元や庭の中間の高さには、中木・低木を組み合わせて立体感を出します。
高木と近い色味の葉を選べば統一感が生まれ、あえて異なる色や形の葉を選べばアクセントになります。

グランドカバーで足元を仕上げる

庭木の足元が土のままだと雑草が生えやすくなるため、丈の低いグランドカバープランツを植えると、見た目が整うだけでなく雑草対策にもなります。
日なたには芝生やクラピアなど、日陰には日陰に強いグランドカバーを選ぶと管理がしやすくなります。

色や質感の組み合わせ方

同系色でまとめる・差し色で引き締める

緑系の葉色でまとめると落ち着いた印象になり、そこに1〜2種類だけ赤や黄色の葉、鮮やかな花色の木を差し色として加えると、庭全体が引き締まって見えます。
色を使いすぎるとまとまりがなくなるため、メインの色を決めてから差し色を選ぶのがコツです。

常緑樹と落葉樹のバランス

常緑樹だけの庭は季節感が出にくく、落葉樹だけの庭は冬に寂しい印象になりがちです。
常緑樹を7割程度の骨格として配置し、落葉樹を差し込むことで、一年を通して見た目のバランスを保ちながら季節の変化も楽しめます。

花の開花時期をずらして四季を楽しむ

同じ時期に咲く花木ばかりを植えると、その時期以外は寂しい庭になってしまいます。
次の章で紹介する春夏秋冬のおすすめ庭木を参考に、開花や紅葉の時期が異なる木を組み合わせておくと、一年を通じて庭に見どころが生まれます。

春夏秋冬のおすすめ庭木

春におすすめの庭木

庭の骨格をつくる高木、足元にボリュームを出す低木、株間を埋めるグランドカバーをあわせて選ぶと、春の庭に高さと奥行きが生まれます。

  • 【高木】ハナミズキ:春に白やピンクの花を咲かせ、秋には紅葉と赤い実も楽しめる、庭木の定番シンボルツリーです。
  • 【高木】ジューンベリー:春の白い花、初夏の実、秋の紅葉と、一年に何度も見どころがある人気の庭木です。
  • 【低木】レンギョウ:早春に黄色い花を株いっぱいに咲かせ、庭に一足早い春を告げてくれます。
  • 【グランドカバー】芝桜(シバザクラ):春に地面を覆うように群れ咲き、株元を華やかに彩ります。踏みつけにも強く、法面や花壇のふちにもおすすめです。

夏におすすめの庭木

夏は日差しが強く乾燥しやすいため、高木で木陰をつくり、低木で花を楽しみ、グランドカバーで地表の乾燥・雑草を抑える組み合わせが特に効果を発揮します。

  • 【高木】シマトネリコ:明るく涼しげな葉が特徴の常緑樹で、目隠しや洋風のシンボルツリーとして人気です。
  • 【高木】ヤマボウシ:初夏に白い花を咲かせ、夏の日陰づくりにも役立つ木陰をつくってくれます。
  • 【低木】サルスベリ:夏から秋にかけて長期間花を咲かせ続ける、暑さに強い花木です。コンパクトな矮性品種なら低木としても扱えます。
  • 【グランドカバー】ダイコンドラ:銀葉が涼しげな匍匐性の植物で、乾燥や踏みつけにも強く、夏の地表を保護してくれます。

秋におすすめの庭木

紅葉を楽しむ秋は、高木と低木で色づきの層をつくり、グランドカバーにも紅葉するカラーリーフを選ぶと、地面まで秋らしい配色でまとまります。

  • 【高木】モミジ・カエデ:秋の紅葉を代表する庭木で、和風・洋風どちらの庭にもなじみます。
  • 【低木】ドウダンツツジ:春の小さな花に加え、秋には葉が真っ赤に染まり、生垣としても利用されます。
  • 【低木】萩(ハギ):秋の七草のひとつで、しなやかに枝垂れる枝いっぱいに紫や白の小花を咲かせる、和風の庭にもよく合う低木です。
  • 【グランドカバー】ヒューケラ:カラーリーフの多年草で、赤や銅葉に色づく品種を選べば、秋の庭に足元から彩りを添えられます。

冬におすすめの庭木

植物が少なく寂しくなりがちな冬こそ、高木の実や花、低木の赤い実、グランドカバーの彩り葉ボタンなどを組み合わせて、庭に色を残しておきたい季節です。

  • 【高木】ソヨゴ:冬に赤い実をつける常緑樹で、落葉が少なく管理しやすいことから庭木として人気です。
  • 【高木】ロウバイ:冬から早春にかけて、他の花木に先駆けて黄色い花を咲かせ、良い香りも楽しめます。
  • 【低木】ナンテン:冬に赤い実をつけ、「難を転じる」に通じる縁起木としても親しまれています。
  • 【低木】マホニア コンフーサ:晩秋から初冬に黄色い花を咲かせる常緑低木で、光沢のある細長い葉が一年中庭に表情を添えてくれます。
  • 【グランドカバー】葉ボタン:冬から早春の花壇を彩る定番の葉物で、紅白の株を並べるとお正月らしい雰囲気にもなります。

季節高木低木グランドカバー
春ハナミズキ、ジューンベリーレンギョウ芝桜
夏シマトネリコ、ヤマボウシサルスベリダイコンドラ
秋モミジ・カエデドウダンツツジ、萩ヒューケラ
冬ソヨゴ、ロウバイナンテン、マホニア コンフーサ葉ボタン

まとめとよくある質問

庭の植物コーディネートは、高さのバランスと色・質感の組み合わせ、そして季節ごとの見どころをずらして配置することがポイントです。
一度にすべてを揃える必要はないので、まずはシンボルツリーを1本決めて、そこから少しずつ庭木を組み合わせていくのがおすすめです。

Q. 庭木は何種類くらい植えればまとまりますか?
A. 決まりはありませんが、色味をベースの2〜3色に絞り、その中で高木・中木・低木を組み合わせると、種類が多くてもまとまりやすくなります。

Q. 狭い庭でもコーディネートは可能ですか?
A. 可能です。シンボルツリーを1本と、足元に低木・グランドカバーを組み合わせるだけでも、十分に立体感のある庭になります。

Q. 手入れの少ない庭木を選びたいのですが、おすすめはありますか?
A. ソヨゴやシマトネリコなど、剪定の頻度が少なく育てやすい常緑樹は、忙しい方にもおすすめです。

Q. 庭木の植え付けに適した時期はいつですか?
A. 落葉樹は落葉期の11〜3月頃、常緑樹は生育が始まる3〜4月や9〜10月頃が植え付けの適期とされています。

Q. 隣家との距離はどのくらい空けたほうがいいですか?
A. 将来の枝張りを見越して、境界線から最低でも50cm以上、大きくなる高木であればさらに余裕を持たせて植えるのが安心です。

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