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フィロデンドロンってどんな植物?

フィロデンドロンの特徴と魅力

フィロデンドロンは、中南米の熱帯地域を原産とするサトイモ科の植物で、 650種類以上ものたくさんの品種があります。
その名前はギリシャ語の「愛する(Phileo)」と「木(dendron)」を組み合わせたもので、「 木を愛する植物」という意味が込められています。

品種によって葉の形や色、育ち方がさまざまで、つる性・直立性・ロゼット型などいろいろなタイプがあります。
ハート形や楕円形、深い切れ込みが入った葉など、 見た目のバリエーションが豊かなので、お部屋のインテリアに合わせてお好みのものを選べるのが大きな魅力です。

また、成長するにつれて茎から「 気根」と呼ばれる根を伸ばすのも特徴です。他の木や岩に張り付いて体を支えながら成長していく姿は、自然の力強さを感じさせてくれます。
フィロデンドロンの花言葉は「 華やかな明るさ」と「 壮大な美」。多彩な品種それぞれの美しさを表す素敵な言葉ですね。

初心者にも育てやすい理由

フィロデンドロンは熱帯地域が原産のため 暑さに強く、比較的丈夫な植物です。
また、自生地では大きな木々の下で育つことから、日陰にも強い「 耐陰性」を持っています。
そのため室内で育てやすく、観葉植物を初めて育てる方にもおすすめです。
ただし、 寒さには少し弱いので、冬場の管理には注意が必要です。

育て方の基本(置き場所・水やり・肥料・温度)

置き場所と日当たり

フィロデンドロンは、 風通しがよくて間接的な光が当たる場所を好みます。
直射日光に長時間当てると葉が焼けて茶色く変色してしまうことがあるので、特に夏場はレースカーテン越しなどやわらかい光が当たる窓辺に置いてあげましょう。

  • 耐陰性があるので少し暗い場所でも育てられますが、 光が足りないと葉の色が薄くなったり、茎が間延びしたりすることがあります。

  • エアコンの風が直接当たる場所は葉が乾燥して傷む原因になるので避けましょう。

水やりのコツ

  • 春から夏(生育期)
    株が活発に成長する時期なので、 土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。夏場は鉢の中が蒸れないよう午前中の水やりがおすすめです。週に1〜2回程度が目安です。

  • 秋から冬(休眠期)
    気温が下がると成長がゆっくりになるため、水やりの頻度を徐々に減らしましょう。 土が完全に乾いてからさらに2〜3日経ってから水を与える程度で大丈夫です。 水のやりすぎは根腐れの原因になるので特に注意してください。

  • 葉水
    フィロデンドロンは 湿度の高い環境を好みます。霧吹きで葉の表面だけでなく裏側にもしっかりと水を吹きかけてあげてください。葉水は ハダニなどの害虫予防にも効果的です。

肥料のあげ方

  • 春から夏(生育期):春先に 緩効性肥料を1ヶ月に1回程度、土の上に置きます。初夏から夏にかけては 液体肥料を2週間に1回程度、水やりの代わりに与えましょう。

  • 秋から冬(休眠期):10月頃から冬の間は成長が緩やかになるため 肥料は不要です。肥料の与えすぎは根を傷めることがあるので、適切な量と時期を守りましょう。

温度管理について

フィロデンドロンが元気に育つ適温は 25〜28℃くらいです。
10℃を下回ると成長が止まり、5℃以下が続くと枯れてしまう危険性があります。

  • 春から秋:屋外で育てている場合は、秋になって肌寒くなってきたら室内に取り込みましょう。

  • :室内の暖かい場所で管理し、 最低10℃以上、できれば15℃以上を保てるようにしましょう。窓際は夜間に冷え込むため、夜になったら窓から少し離れた場所に移動させるのがおすすめです。暖房の風が直接当たらないよう注意してください。

人気品種紹介

ITANSEで取り扱い中のおすすめ品種

  • バーキン
    深い緑色の葉に 白い縦縞の斑が入る、とても美しい品種です。
    新芽は透き通るような白さで、成長するにつれて徐々に緑色が濃くなっていきます。
    コンパクトな直立型なので棚やデスクにも飾りやすく人気があります。十分な光を当てると白い斑がより鮮やかに現れますよ。

  • ピンクバーキン
    バーキンの白いストライプに加えて ピンク色の斑が入る珍しい品種です。
    華やかでお部屋のアクセントにぴったり。 明るい環境で育てることが美しい色を保つポイントです。

  • フィロデンドロン ホープ
    大きく深い切れ込みが入った葉が特徴的な品種です。
    南国のようなダイナミックな姿はお部屋のシンボルツリーとして存在感抜群です。
    直立性で大きく育つタイプです。

  • シルバーメタル
    その名の通り 銀色がかったメタリックな光沢のある葉が美しい品種です。
    光の当たり方によってキラキラと輝き、見る角度で色が変わります。
    つる性なので ハンギングで吊るして飾るのもおしゃれ。乾燥にも強く初心者にも育てやすい品種です。

  • リングオブファイヤー
    燃え上がる炎のような 鮮やかな葉色の変化が楽しめる品種です。
    深い緑色の葉をベースに、黄色・オレンジ・赤みがかった色がランダムに入り、一枚一枚の葉が異なる表情を見せてくれます。飾るだけでお部屋が華やかになります。

  • レッドムーン
    新しい葉が 鮮やかな赤色で、成長とともに濃い緑色へと変化していく品種です。
    成長の過程での葉色変化が魅力で、 流通量が少ない希少品種として注目されています。

  • カンピー(フィロデンドロン・リネッテ)
    細長いシャープな葉とくっきりと浮き出る葉脈が特徴の珍しい品種です。
    一般的な丸葉の品種とは一味違うスタイリッシュな姿がインテリアとして人気を集めています。

  • ブラジル
    鮮やかな ライムグリーンと濃い緑色の斑が入るハート型の葉が特徴のつる性品種です。
    緑・黄緑・黄色の3色のグラデーションが美しく、ハンギングで飾るのにもぴったり。
    比較的入手しやすい品種ですよ。

その他の注目品種

  • ピンクプリンセス:濃い緑色の葉に 鮮やかなピンク色の斑が入る希少品種で、コレクターからも注目されています。

  • ホワイトプリンセス:濃い緑色の葉に 純白の斑が入る美しい品種です。茎にピンク色が少し入るのが特徴で、エレガントな雰囲気を醸し出します。

お世話のポイント(剪定・植え替え)

剪定(切り戻し)のタイミングや方法

  • タイミング
    新しい芽が生えやすく回復が早い 5〜9月の成長期が最適です。
    真夏や冬場は株への負担が大きいので、枯れた葉を取り除く程度にとどめましょう。

  • 方法
    伸びすぎた茎は 葉の付け根付近でカットしてください。
    幹に残った葉柄は時間が経つと自然に落ちますので、無理に引っ張らないようにしましょう。

  • ⚠️ 注意点
    フィロデンドロンの樹液には肌がかぶれる可能性のある シュウ酸カルシウムが含まれています。
    剪定作業の際は ゴム手袋を着用し、触ってしまった場合はすぐに流水で洗い流しましょう。

植え替えのタイミングとコツ

フィロデンドロンは成長が早いため、 1〜2年に1回程度の植え替えがおすすめです。

  • タイミング
    根の成長が活発な 5〜8月の成長期が適しています。真夏の猛暑日は避けましょう。
    鉢底から根が出てきている・水やりをしても土に水が染み込みにくい・土の表面から根が見えている場合は根詰まりのサインです。

  • コツ

    • 現在の鉢より 一回り大きい鉢を選んであげてください。

    • 水はけのよい観葉植物用培養土を使いましょう。自分でブレンドする場合は赤玉土(小粒)7割:腐葉土3割がおすすめです。

    • 鉢から株を優しく抜き、古い土を軽く落として、 伸びすぎた根や傷んだ根があれば清潔なハサミで切り取ります。

    • 植え替え後はたっぷりと水を与え、 直射日光を避けた半日陰で数週間管理しましょう。この期間は肥料を控えてください。

トラブル対策・増やし方・暮らし方

葉が黄色くなった・しおれたときは?

  • 水のやりすぎ(根腐れ):土が常に湿っている状態だと根が呼吸できずに腐ってしまいます。
    土の表面が完全に乾いてから水を与え、鉢底に溜まった水は必ず捨てましょう。
    根腐れの疑いがある場合は鉢から株を抜き、腐った根を取り除いて新しい土に植え替えてください。

  • 水不足(乾燥ダメージ):葉がパリパリになったりしおれたりします。土が乾きすぎていないかこまめにチェックし、 毎日葉水をして湿度を保つことも大切です。

  • 日光不足:葉が黄色くなったり、茎が間延びしたりします。レースカーテン越しの明るい窓辺など 適度に光が当たる場所に置いてあげてください。

  • 直射日光による葉焼け:葉が黒っぽく変色したり茶色く枯れたりします。レースカーテンなどで遮光するか、半日陰の場所に移動させましょう。

  • 低温ストレス10℃以下が続くと葉が黒ずんできます。冬場は15℃以上を保てる暖かい室内で管理し、窓際の冷気に当てないよう注意してください。

古くなった下葉が1〜2枚黄色くなるのは、植物が古い葉を落として新しい葉に栄養を集中させる 自然な現象なので心配いりません。

害虫や病気への対応方法

  • カイガラムシ:葉や茎の養分を吸い取り、すす病の原因にもなります。
    成虫は歯ブラシなどでこすり落とし、幼虫には殺虫剤を散布しましょう。
    風通しをよくして予防することも大切です。

  • ハダニ:乾燥した環境を好み、葉に白い斑点や傷ができます。
    水に弱いので水で洗い流すのが効果的です。
    日頃から葉水をこまめに行い乾燥させないよう予防しましょう。

  • アブラムシ:新芽が萎縮したり、葉や幹がベタベタすることがあります。
    殺虫剤を使用するか水で洗い流す方法が効果的です。

  • 軟腐病(なんぷびょう):菌によって葉や茎が腐ってしまう病気で、 一度かかると治す薬がなく進行が早いのが特徴です。
    病変箇所を見つけたらすぐに切り落とし、普段から風通しをよくして予防しましょう。

挿し木(水挿し)・株分けで増やす方法

  • 挿し木(水挿し)
    健康な茎を 2つ以上の節を残して10〜15cmの長さにカットします。
    下の方の葉を取り除き、上部の葉を1〜2枚残しましょう。
    切り口から出る白い樹液は水で洗い流してください(手袋着用推奨)。
    透明な容器に清潔な水を入れ、 2〜3日に1回水を交換しながら管理します。
    直射日光を避けた明るい場所で 2週間〜1ヶ月ほどで根が出てきます
    根が3cm程度まで伸びたら土に植え替えましょう。

  • 株分け
    植え替えと同時に行うのがおすすめです。
    鉢から株を抜いて古い土を落とし、株元を確認しながら 手で縦に引き離すように分けます。
    手で分けられない場合は清潔なナイフで切り分け、切り口に防腐剤を塗ると安心です。
    挿し木も株分けも、 生育が活発な5〜8月に行うのが成功の秘訣です。

子どもやペットとの暮らしに注意

フィロデンドロンは、子どもやペットにとって有害な「 シュウ酸カルシウム」という成分を株全体に含んでいます。
口にすると口腔内の炎症や痛み、嘔吐などを引き起こす可能性があります。
小さなお子さんやペットがいるご家庭では、 手の届かない高い場所に置いたり、ハンギングで吊るして飾るなどの工夫が必要です。
万が一食べてしまった場合は、すぐに動物病院などに相談しましょう。

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